来世は女子高生のスカートになりたい

来世こそは女子高生のスカートになりたい成人男性が書いています

良い音痴になろうぜという話

歌が苦手です。

カラオケが苦手です。

正確に言うと、歌うのが下手なだけであって苦手ではないのかもしれません。

下手ですけど好きです。

歌うことが好きです。

どれくらい下手かというと大学1年生の頃に採点で20点という破滅的な点数を叩き出してしまったほど下手です。

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いや、音程6%て。そんなわけねぇだろ。

なーにが精密採点Ⅱだ。Ⅰを知らねぇんだこっちは。

 

先日友人とカラオケの話になったときに「お前は良い音痴」と言われました。

友人曰く、歌が下手で誘われてもカラオケに行かない奴や行っても歌わない奴、真剣に歌わない奴がいます。

そういう人間は良くない音痴みたいです。

僕は友人とカラオケに行くことが好きですし、行ったら真剣に歌います。

真面目に歌ってクソみたいな点数を叩き出します。

歌えもしないのにその歌手が好きだからという理由でマキシマム ザ ホルモンスピッツという上級者しか歌ってはいけない難易度が高い曲を選曲します。

(下手だからこそホルモンというはちゃめちゃな曲を選曲するという理由もありますがそれはまた別のお話)

(俺は歌が下手だけど、誘われたら積極的にカラオケに行き、行ったらちゃんと歌おう)と思っており、どんなに下手と言われても歌うことを嫌いにならないでおこうと思っていたので、友人に良い音痴と言われたことはすごくうれしい出来事でした。

歌が下手なみなさん、歌が下手だからと言って悲観することなんてないです。

下手でも自分が気持ちよく歌うことができればそれでいいのです。

カラオケなんて楽しく歌えばいいんです。

うまく歌う必要なんてないです。

楽しく歌えばいいのです。

嫌いな奴に「お前めっちゃ下手やんww」と言われたら、「歌に大事なのはハートなんやで」と言いましょう。

ドヤ顔で言いましょう。

全力のキメ顔で言いましょう。

自信満々で言いましょう。

 

良い音痴になりましょう。

 

おしまい

 

2020年目標

1 体調を崩さない

毎年言っている。健康第一。人間は体が資本。

 

2 甲子園に智弁和歌山の試合を見に行く(出場した場合)

昨年、智弁和歌山の試合をテレビで観戦していて(いやJOCK ROCKかっこよ.....)と思いました。

生で智弁和歌山の試合を観戦してJOCK ROCKを聴きたい。

JOCK ROCKとは智弁和歌山高校がチャンス時に演奏する応援歌であり、このJOCK ROCKを演奏すると点が入るというところから「魔曲」と呼ばれており、対戦している投手からしたらすごく嫌な曲である。

 

3 おもしろいネタを仕入れる

自分なりの格好いい大人の定義がいくつかあるのですが、そのうちのひとつに「最近なにかあった?」と聞かれた際に必ず一つはエピソードがあるというものがあります。

いろんな場所に出かけていろんな体験をしてネタができればいいなと思います。

 

4 筋トレを継続する

マジで続けられない。

何事も継続することがなによりも難しいと聞いたことがあるが本当だ。

今年の夏こそ肉体美を引っ提げて海に行きギャルに見初められるんだ。

 

5 仕事を辞めない

今年も仕事をするうえで困難がたくさん降りかかってくるだろう。

窮地に立たされた状況でも勢いや一時的な考えで仕事を辞めない。

車のローンの支払いが今年の11月に終わるのでとりあえず今年いっぱいは喰らいついて仕事を続けたい。

 

2020年もよろしくお願いします。

 

おしまい

 

2019年総括

終わりです。

2019年終わりです。

最高の気分です。

年末がすごく好きです。

冬があまり好きではないのですが、12月は年末があるという理由だけで好きです。

年末の独特な街の焦燥感というか浮足立っている感じ、最高じゃないですか?

ということで僕の中では毎年恒例となっている1年を振り返る記事を書いていきます。

 

健康

毎年言っている、健康が第一だと。

今年は熱を出して仕事を休んだ日が2日ありましたが、大きな病気に罹ることはなかった。

ひとまずよかったです。

来年は今年よりも少しだけ早寝早起きできますように。

仕事 

初めて1年間を通して同じ会社に勤めることができました。

今後、今の会社にこのままずっと残るのかはわからないですが、2019年は仕事をやめることなく、働き続けることができてよかったと思っています。

しかし困難もたくさんあります。

困難はいつだって去って、また別の困難がやってくる。

全然抱いてない。

やる気あんのか、ビビッてんじゃねえと自分を詰めないといけない。 

たくさん本を読みました。

2020年はもっとたくさんの本を読みたい。

麻雀

僅かながら勝ち越すことができた。合格。

 

おしまい

 

 

2019年読んだ本

2019年も本を読みました。

今年読んだ本を簡単に紹介や感想を入れて書いていきます。

 

 

1 夢をかなえるゾウ/水野敬也

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僕が一番好きであり崇拝している水野敬也さんの代表作「夢をかなえるゾウ」を今更ながら読みました。

「僕」が不思議なインドの神様であるガネーシャと出会い、自分を変えていく話。

大物になるためにガネーシャが一日一つ出す課題に挑戦する僕。

しかしその課題は「靴を磨く」「コンビニで募金する」という地味なものばかり。

物語の終盤で「後悔していることをいますぐ始める」という課題が出てくる。

「僕」はこの課題にすぐに取り掛かるが、実際後悔していることややりたいけれどやっていないことを始めるのってめちゃくちゃ難しいです。億劫ですもん。

でもそれが成功する人としない人の差なんだろうな。

2 夢をかなえるゾウ2/水野敬也

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1と同様、ガネーシャが突然現れ数々の課題を与えていく。

今回の主役は売れないお笑い芸人。

今回から釈迦と貧乏神が登場する。

3 夢をかなえるゾウ3/水野敬也

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1.2と同様に突然ガネーシャが現れ次々に課題を出していくのだが、1.2と違うところはガネーシャのライバルであり偽物の黒ガネーシャが登場する。 

そして、黒ガネーシャの教え子である占い師の赤城さんと私は勝負をすることに.....

前作同様、名作であり傑作。話の締め方もおしゃれで素敵。

4 運命の恋をかなえるスタンダール/水野敬也

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自身の父親である大学教授の万平真が旧石器時代の遺物を発見したという偽装ニュースが世に出てしまったことにより「万平」という呪われた名字が原因で人前や人と話すことが怖くなってしまい本の世界に閉じこもっている主人公の万平聡子。

普段は図書館の司書として働いており、日々の楽しみは読書と最近図書館の司書たちの間で噂になっている高身長イケメンの姿を拝むこと。

ある日自宅で本を読んでいると本棚から不自然にスタンダール著の「恋愛論」が床に落ちる。

何気なく本を開いてみると中からスタンダールが飛び出してくる。

最初は、怪しく高飛車な態度のスタンダールのことを相手にしない聡子だったが「あのイケメンと付き合える方法を教えてやる」とスタンダールは言うのであった....

恋愛経験のまったくない内気でおとなしく広場恐怖症の聡子はイケメンとお近づきになれるのか。

そしてスタンダールの正体とは─────

やはり水野敬也は天才。感服。脱帽。

5 火花/又吉直樹

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ピースの又吉さんの芥川賞受賞作である火花をようやく読みました。

スパークスというコンビで活動する芸人、徳永があほんだらというコンビで活動する神谷と出会い、徳永が神谷を師と仰ぎ神谷の伝記を作るという話。

6 ホームレス中学生/田村裕

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麒麟の田村さんの自叙伝。

中学1年生のときに父親に「解散宣言」をされてから家族がバラバラになり、それから公園でホームレス生活をしていたという実話を書いた本。

母親の闘病シーンがあるのですが、喫茶店で読んでいたためなんとか涙を流すことなく読み進めましたが、家で一人で読んでいたら泣いていました、間違いなく。

家族がいて、帰る家があるという一見当たり前のことを幸せに思える本です。

7 佐賀北の夏 甲子園史上最大の逆転劇/中村計

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2007年。夏。兵庫県西宮市。阪神甲子園球場

佐賀北高校が甲子園優勝をしたことを当時の監督や選手へのインタビューを交えながら解説していく。

当時の佐賀北高校野球部の考え方や監督の思考がたくさん書いてあっておもしろいです。

8 幻想郵便局/堀川アサコ

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就活がうまくいかずに山のてっぺんにある不思議な郵便局でバイトとして働くことになった女の子の話。 

9 無印OL物語/群ようこ

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群さんの本を初めて読んだ。

「職場」と「人間関係」を軸にOLが日々傷つき、悔しい思いをしながらも奮闘する話。

10 無印結婚物語/群ようこ

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11 働く女/群ようこ

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12 おやじ丼/群ようこ

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様々なおやじが出てくる短編集。

おやじになるの、いやだなぁ~。

13 姉の結婚/群ようこ

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14 かもめ食堂/群ようこ

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日本人女性のサチエがフィンランドヘルシンキかもめ食堂という日本食の食堂を開店させる。

最初はなかなかお客さんが来てくれなかったかもめ食堂だが、日本人とのつながりもあり徐々に人気が出てくる。

ほのぼのとした心温まる話です。

小林聡美さん、片桐はいりさん、もたいまさこさん主演で映画化もされています。

15 へその緒スープ/群ようこ

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2019年は群ようこさんの作品をたくさん読んだがその中でも読んだ後の後味が悪い一冊。

なにげない日常に潜む「毒」がテーマの短編集。

「着物」というタイトルの話が人間の醜さや汚い部分が存分に描かれていて嫌な気持ちになります。

16 ヒガシくんのタタカイ/群ようこ

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学校の成績は中くらいだけれど顔はかっこいいヒガシくんの日常の話。

17 「『ジューシー』ってなんですか?」/山崎ナオコーラ

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大きな会社の小さな班「夕日テレビ班」で毎日深夜まで地味な仕事をしている男女6人。

仕事を詩的に描いた職場小説。

18 店長がいっぱい/山本幸久

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全国チェーンの他人丼の専門店、友々家で働く「店長」にスポットを当てた話。

働くって大変だよなぁと思います。

19 桐島、部活やめるってよ/朝井リョウ

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20 グミ・チョコレート・パイン グミ編/大槻ケンヂ

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学校にも家庭にも打ち解けられず、日々オナニーとマニアックな映画やロックの世界に浸る高校2年生の大橋賢三が友人のタクオ、カワボン、山之上らとロックバンドの結成を決意する。

「自分には何かができる」

「自分には他人と違う何かがある」

「自分は特別な存在だ」

という思いでいっぱいの思春期真っ只中の普遍高校生のあふれる性欲とコンプレックス。

そして一見、汚らわしい愛に見える純愛。

悶々とイカ臭いけれど熱くなれる作品です。 

21 グミ・チョコレート・パイン チョコ編/大槻ケンヂ

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チョコ編の最後で、ついに主人公の賢三がヒロインの山口でシコることを決意したところで物語が終わるのですが、パイン編はまだ読めていないです。

山口のことが本当に好きだからずっと山口でシコることだけは躊躇していた賢三。

頼む、シコらないでくれ。 

22 ホテルローヤル/桜木紫乃

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第149回直木賞受賞作。筆者の実父が経営する北海道にあるラブホテル「ホテルローヤル」を舞台にした短編集。

7つの短編小説から成り立っているのだが、登場人物が微妙に連鎖しているチェーンストーリーになっている。

ラブホテルが舞台なのだが、セックスや男女の熱い気持ちよりも、セックスの後の虚無感や寂しさ、哀愁をメインに描かれている。

23 人間失格/太宰治

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 「2019年読んだ本」という記事に入れているが途中までしか読んでいない。

話や表現が難しくて途中で読むことを投げ出してしまっている。

24 ヒーローズ㈱!!!/北川恵海

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デビュー作の「ちょっと今から仕事やめてくる」を読んで精神不安定な女くらい泣き、すっかり北川先生のファンになってしまいました。

親に黙ったままとある理由で仕事をやめ今はコンビニでバイトをする田中修司26歳。

バイト仲間のお調子者、拓から怪しげなバイトの紹介を受ける。

最初は苦労しながらもなんとか紹介された仕事をこなしている修司の前に過去のトラウマが立ち塞がり......

気付かないうちに誰もが誰かのヒーローになっていることを教えてくれる物語。

読んだ後はほっこりします。

北川先生の書く物語は綺麗で純粋で真っすぐな場面や描写が出てくる。

ちょっと今から仕事やめてくるではヤマモトと青山が屋上で寝転がりながら人生について語るシーン。

当作では東條先生と修司が海を眺めながら話すシーン。

そしてどちらも人生について考えさせられる作品になっている。

25 ぼくは勉強ができない/山田詠美

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学校の勉強ができずに成績が悪い高校生の時田秀美くんの青春物語。

26 珈琲屋の人々/池永陽

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とある理由で人を殺めてしまった主人が商店街で営む喫茶店を舞台にした人間ドラマ的な短編集。

7つの短編集から成っているのですが一つ、また一つと読み進めていくにつれ登場人物の関係性や人となりがわかっていき気持ちがいい。

27 青い約束/田村優之

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現役新聞記者である田村優之さんの小説。金融界の用語(金利、為替、株、財務省、等)がたくさん出てくるため読むのに苦労した。金融に興味がある人ならそういうところも楽しく読めると思う。

高校時代の親友、修一と有賀、とそれに関連する人物たちの青春物語。ボクシング部の親友である修一と有賀は高校3年生のときに起こるある事件で20年近く疎遠になってしまう。20年が経って偶然再会した二人は長い年月によりできてしまった深い溝を埋められることができるのだろうか。そして二人の仲を切り裂くことになってしまった事件とは─────

仕事の話が展開されている場面は読み進めるのが辛かったけれど読み終わってみたらめちゃくちゃおもしろかったです。

28 ジャッジ!/澤本嘉光

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うだつが上がらない広告代理店に勤める太田喜一郎。

上司である大滝一郎の仕事であるサンタモニカ国際広告祭の審査員の仕事を押し付けられてしまう。

その映画祭でクライアントの作品であるちくわのCMを入賞させないとクビになってしまうという事情で太田はその仕事を押し付けられてしまう。

ズルをし、自らの作品を入賞させるためならなんだってする審査員たちに対し、喜一郎は疑問を感じ一石を投じる。

妻夫木聡さん主演で映画化されています。

おそらく僕が今まで見た映画の中で一番おもしろい映画です。

29 グラスホッパー/伊坂幸太郎

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非合法的な方法で非合法的な粉末を販売しているフロイラインという会社の社長、寺原と寺原の長男をめぐる「押し屋」「自殺屋」「ナイフ使い」という三者三様の技を持つ殺し屋たちによる三つ巴戦が繰り広げられる話。

初めてミステリーを読んだのだが僕には向いていないのかもしれない。

人がたくさん死んでいく描写が苦しい。

 

おしまい

 

M-1グランプリ 2019

今年も敗者復活戦からテレビにかじりつくように視聴していました。

天竺鼠囲碁将棋はラストイヤーだったが残念な結果に終わってしまった。

しかも囲碁将棋は敗者復活の中でも最下位だった。

でもおもしろかった。

これからは賞レース用のネタではなくとことん自分たちの好きな漫才を追い求めていってください。

 

 

 

くそド素人の一般人ですが僕なりの決勝戦の感想を出番順に書いていきます。 

1 ニューヨーク【漫才ジョーカー】

「オリジナルソング」616点

今年のM-1で一番応援していたコンビ。

毎年M-1の記事を書く際に言っているが順番に泣かされた感が否めない。

もっと後半の出番順だったら最終決戦進出もあったのかもしれない。

ラグビーの堀江選手が笑神籤を引く際、ニューヨークだけはやめてくれよ…!と願っていたが見事にトップバッターを引いてしまい思わず笑ってしまった。

ニューヨークはとても好きなコンビでたくさんネタを見てきたので、(もっといいネタあったのでは…?)と思ってしまったが、ニューヨークが最善のネタと判断したのだから、僕が言えることはなにもない。

ネタ後の松本さんの「好き嫌いなんですけど、僕は笑いながらツッコむのがあまり好きではない」という発言に対しての屋敷さんの感情をもろ露わにした「最悪や!!」がめちゃくちゃおもしろかった。

Twitterを見ていると屋敷さんのあの不貞腐れた態度に対して批判の声もあったが、僕は良いと思う。

決勝進出が決まった瞬間に涙を流すほど懸けていたM-1で審査員の中で最も影響力がある人に「好きではない」と言われたら、最悪やと口に出してしまうよ。

芸人らしく笑いで返すのもかっこいいけれど、2017年のジャルジャルの福徳さんのように本気で悔しがる姿や今回の屋敷さんの感情を表に出す姿もかっこいいと思う。

ニューヨーク、来年もまた決勝で見たい。

ちなみにニューヨークは自身の公式YouTubeチャンネルあるので、みなさん見てください。

 2 かまいたち【憑依する漫才】

「言い間違い」660点

3年連続の決勝。

KOCも獲っていて、テレビやメディアへの露出も多いかまいたちが今回の一番の優勝候補だったであろう。

見たことあるネタだったが、M-1という大舞台での漫才は精度が高く素晴らしいものだった。

案の定点数も高い。

3 和牛

「引っ越し」652点

ツッコミの川西がボケの水田に引っ越しの部屋を紹介してもらうのだが、水田が既に人が住んでいる部屋ばかり紹介するというネタ。

人が住んでいる家ばかり紹介させられた川西がネタが進むにつれて、事故物件でも人が住んでいなければ良いという考えのボケに代わっていく。

今までの和牛の水田の屁理屈めいたねちっこいボケと川西のわかりやすいツッコミというスタイルからかなり変わった漫才だった。

おもしろかった。

4 すゑひろがりず【令和の伝統芸能

「合コン」637点

ネタの題材は合コンというめちゃくちゃありふれたものだが、二人が歌舞伎の役者のような風貌、言葉遣いで掛け合いをするため、題材が普遍的でもネタが新鮮に見れる。

言葉遣いが伝統芸能の喋りになっているので店員じゃないというボケも一気飲みするくだりも新しいものとして成り立っている。

お菓子の名前を無理矢理和訳するという見ている方も一緒に考えて楽しめる漫才だった。

一つのボケに対して時間がかかってしまい、ボケを多く入れられなかったのが悔しい。

5 からし蓮根【火の国ストロング】

「教習所」639点

ワラチャン!に出ていたので知っていた。

最後の、教習所の先生を轢いてバックで逃げるくだりのウケ方はすごかったが、そこに持っていくまでがきつかったなあと思う。

しかし、この完成度でまだ5年目というのが恐ろしい。

霜降り明星とともに同年代の宝だと思う。

6 見取り図【真逆の個性】

「相方の良いところ」649点

ニューヨークに次いで応援していたコンビ。

見取り図のキラーワードである「あたおか」や「おっかく」を封印しての挑戦。

ツッコミの盛山とボケのリリーがお互いの容姿をイジるというめちゃくちゃシンプルかつ単純な構成だが、一つ一つの言葉選びの精度は半端ない。

煽り運転の申し子」「激弱バチェラー」なんてどうやったら思い付くんだよ。

7 ミルクボーイ【ナニワスパイラル】

「好きな朝ごはん」681点

圧巻。

M-1史上最高点数。

全員満点だった場合700点だから681点というのは19点しか減点されていない。

すごすぎる。

このネタは予選でもやっておりGYAOで見て知っていた。

そのときもおもしろいとは思ったが、まさか過去最高得点とは。

でもそれが納得できるほどの完成度とウケ具合。

お見事でした。

8 オズワルド【新・東京スタイル

「先輩を喜ばせる」638点

ゆるく入り後半に向けて尻上がりにボルテージが上がっていくという構造を綺麗にこなしていて上手いなと思った。

ツッコミの伊藤さんの声が渋くて口調も穏やかで聞き取りやすく心地いい。

伊藤さんのエッヂの効いたツッコミが彼らの漫才の核だと思う。

オズワルドも予選のネタをみていて好きだったから応援していた。

予選で披露した「実は4歳になる子供がいる」というネタの方が好きだっただけに残念だった。

9 インディアンス【ノンストップ】

「おっさん彼女」632点

インディアンスの最大の持ち味である田渕さんが勢いのままボケ倒すというやり方があまりハマっていなかったという印象。

ボケが単発で、大きな笑いが作れなかったのが残念だった。

10 ぺこぱ【ツッコミ方改革】

「タクシー」654点

ぺこぱも予選でネタを見ていた。

予選でも「電車で席を譲る」ネタをやっていて、スタイルが新しいなと思ったし好きになった。

でも、まさか、和牛を破って最終決戦にまでいくとは思わないじゃないですか。

10番という順番とインディアンスの後という運の要素もあると思うが、彼らの持ち味が出ていて、彼らのスタイルが世間に、審査員の方々に認められたからこその決勝進出だ。

応援していたが、ネタ後に(和牛には勝てないよなあ〜)と思っていたため、和牛を2点上回ったときは思わず「すげぇ!!」と部屋で一人で視聴しているとは思えない声量で口にしてしまった。

そしてなによりすごいと感じたのは彼らは2009年にM-1に初出場したのだが今までの最高戦績は2018年の準々決勝までだ。それを今回、初めて準決勝進出しさらに決勝進出。さらに最終決戦まで残ったのだ。

巨人師匠と塙さんが言っていたようにキャラを暗中模索していた不遇の時代があってのこの今大会の結果。

めちゃくちゃかっこいい。

 

 

最終決戦

ぺこぱ「電車で席を譲る」

かまいたち「人に自慢できること」

ミルクボーイ「好きなお菓子」

 

2本目が終わった時点で優勝はぺこぱかミルクボーイだと思った。

もちろんかまいたちもおもしろかったしウケてはいたがぺこぱとミルクボーイは勢いが段違いだった。

こういう賞レースでは実力と同じくらい勢いが大切なんだなと思った。

かまいたちはラストイヤーでありKOCとの2冠が懸かっていたので相当悔しいと思うがやっぱり優勝したミルクボーイはすごかった。

 

すゑひろがりずにしてもミルクボーイにしてもぺこぱにしても、新しいスタイルを考えてそれを武器に決勝まで上がってくる人たち、すごすぎる。

普段から死ぬほどネタを考えて模索して悩んで、それでようやく新たなスタイルが出来上がる。

本当にかっこいいよ。

 

制度導入されてから毎年言っているが、笑神籤のシステムやめろ。

昔のようにあらかじめ順番を決めた方がいいと思う。

あらかじめ順番がわかっていれば出場芸人たちもネタを変えたりできる。

 

そして笑神籤を引くの、今田か上戸彩でいいだろ。

不必要な演者出すのやめてくれ。

 

笑神籤の制度も、その年話題になった人が笑神籤を引くシステムも今後変わらないと思うがきっとM-1はずっとおもしろいし視聴者を興奮させてくれる。

ありがとう、M-1

 

おしまい

 

新卒で入社した会社にヒーローがいた話

2017年4月に新卒で某キッチンメーカーに入社しました。

僕が赴任した営業所にはヒーローがいました。そんな話です。

よろしくお願いします。

 

名前を真中(仮名)といいます。

年齢は40歳。男性。既婚。

設計図を作成する仕事をしていました(CADというやつ?)。

真中さんはとにかく怒られていました。

営業所長やお局様(おそらく50歳くらい)にとにかく怒られていました。

毎日のように怒られていました。

一度お局様に「あんた何年この仕事してんの!?」と尋常じゃないくらい怒鳴られていたこともありました。

しかし真中さんは怒られることを意に介さず、怒られた数秒後にはにやにやとできるとてもとても強い大人でした。

僕と真中さんはよく昼休みに全員分の昼食を買いに営業所近くのスーパーまで買い物に行っていたのですが、ある日昼休み直前に所長にしこたま怒られていた日がありました。

怒られた直後に真中さんと僕は昼食の買い出しに行くため営業所を出ました。

営業所を出て二人きりになった瞬間「いや、俺もう帰りてぇわ!!」と叫んでいました。

僕はそんな真中さんの姿を見て死ぬほど笑いました。

40歳のいい大人が目上の人に怒られて「帰りてぇ!!」と大声で叫んでいる姿が新鮮でとにかく笑ったことを鮮明に覚えています。

怒られてもへこむことなくすぐにふざけることのできる大人はまじでかっこいい。

 

真中さんはとにかく優しい。

社会人になって間もない不安だらけの僕にすごく優しくしてくれた。

僕は麻雀が好きなんですけど真中さんは麻雀の話をよく僕に振ってくれた。

そして僕の言うことですごく笑ってくれた。

くそかっこいい。

 

真中さんのことを一番好きになった出来事。

仕事中は基本的にはいつでもタバコを吸ってもいいルールなのだが、僕は新入社員ということで所長から「しばらくの間、タバコは昼休みだけにしておけ」と言われていた。(新入社員とタバコ関係ねぇだろ、吸わせろや)と思ったがそんなことを口に出せるはずもなく「わかりました」と言ってしまい、僕は昼休みしかタバコを吸えないことになってしまった。

そのことを真中さんも知っていたようでした。

ある日、おそらく16時ころだったと思います。

僕が(タバコ吸いてぇ)と思いながらいつものように自分のデスクで商品の勉強をしていたところ、真中さんが「わり、みるめくん!火貸してくれや!」とだけ言い喫煙所に姿を消して行った。

(まさか......!?)と思いながらライターを喫煙所に持っていくと真中さんはにっこりして「タバコ吸いたかったでしょ?」と言うのだ。

いや、かっこよすぎるだろ。あほだろ。ありえんだろ。やり方がおしゃれすぎるだろ。あなたは現代のシェイクスピアですか?超かっこいい。

「ありがとうございます!!」と言い二人でくだらないことを話しながらタバコを吸った記憶があります。

 

 

よく怒られていた真中さん。

上司、先輩からは無能な社員と思われていたかもしれないあなたですが、僕にとっては唯一無二のヒーローでした。

本当にかっこいいです。

僕はもう一生あなたに会えないかもしれません。

真中さんにすごくよくしてもらって優しくしてもらったにも関わらず、地元に戻りたいからという理由だけですぐに退社してしまい本当に申し訳ありませんでした。

新卒で入社した会社を2ケ月で辞め履歴書に傷をつけるというもったいない行為をしてしまいましたが、真中さんに出会うことができて本当に良かったです。

僕も真中さんのように怒られても動じない強い大人になります。

たとえ、上司や先輩に怒られ嫌われるようになってしまったとしても部下や後輩には必ず優しく、ふざけて、ヘラヘラしながら接します。

大事なことを教えて頂きありがとうございます。

 

 

PS.

真中さんの年齢を知ったときの会話

み「真中さんておいくつなんですか?」

真「40だよ。こんなに怒られてる40歳他におらんやろwww」

と明るくヘラヘラ話していた。いや、メンタルつよっ!かっこいいーーーーーー!!

 

 おしまい

 

酒が強い人と歌が上手い人はそれだけで人生を大きくリードしている

酒が飲めません。

いや、少しは飲めます。

正確に言うと「飲むことはできるがめちゃくちゃ弱い」です。

職場の飲み会や友人との酒の席では毎度1杯目はビールを頼むのですが、1杯目のビールを飲み終えたときにはもう頭が痛いのです。

それでも2、3杯とビールやハイボールを飲み続けると、もう機能停止。

頭が痛くて眠たくてぐったり。

(酒まじい!なんだこの飲み物!寝てえ!帰りてえ!!)となります。

しかも酒を飲んでも顔が赤くなることはほとんどないので、僕がお酒弱いことを知らない人と飲むと、まだまだ飲めると思われやたらと酒を勧められることが多々あります。

仕事の関係で初めて酒を飲む人からは「遠慮しないで!もっと飲めるでしょ!」なんて言われるわけです。

(まじで黙っとけやお前。お前に酒弱いやつの苦悩なんてわからねえだろうなクソが)と心の中のリトルみるめが思いますがもちろんそんなことは口には出せません。

お酒の味は好きだが弱い人もいるとは思いますが、僕は味も嫌いだし弱い。すぐに頭が痛くなる。もう酒にはめっぽう向いていない。

それでもサラリーマンをやっていれば飲む機会はあるし、たまにですが友人からの誘いもあります。

酒の味は嫌いだし弱いけれど酒の席は好きなんです。だから飲み会がすごく嫌いというわけではないのです。厄介ですよね。

 

歌が下手です。

めちゃくちゃ下手です。

カラオケの採点で平均点を上回ったことが一度もありません。

全国順位が出るタイプの採点ではいつもだいたいドベ3~5です。

しかし音楽が好きだし歌うことはすごく好きなんです。厄介ですよね。

なので友人にカラオケに誘われれば喜んで行きますし、自分からも誘います。

カラオケ、めちゃくちゃ楽しいですから。

カラオケでは歌うことができても友人といるときに歌を口ずさむことが苦手です。

音楽をかけながら友人と車に乗っているとき、口ずさみたいけれど我慢してしまうことが多々あります。

一人のときは運転しながら酷い歌声で熱唱することもあるんですけどね。

歌がうまい人、いやうまくなくても下手じゃない人はそんなこと考えずに口ずさむことができると思います。僕はできません。

もしも僕が歌がうまかったら、カラオケが今よりもさらに好きになっていただろうし、抱けなかったあの子もカラオケに行けば歌声で魅了し抱けていたかもしれない。南無。

顔がかっこよくて歌が奇天烈にうまくヤリチンの友達がいます。

(かっこいいなあ。歌がうまいっていいなあ。羨ましいなあ)と思うわけです。

 

酒が好きな人と歌がうまい人はそれだけで人生を大きくリードしていると思うんです。

もしも僕が酒が好きで歌がうまかったら今よりも人生を謳歌していたかもしれません。

もっと行動の幅が広がっていろんな世界を見ることができていたかもしれません。

そして今後、おそらく酒が好きになることも歌が急激にうまくなることもないでしょう。

酒が弱く歌が下手な人間として生きていくのだと思います。

今後も、酒が飲めて人前で臆することなく歌を歌うことができる人間を羨望の眼差しで見て生きていくことになるのだと思います。

 

しかし悲観する必要はまったくない。

酒が飲めて歌がうまい人間が持っていないものを自分が持っていることもある。

酒が飲めない、歌も下手な人間の生き方を見せてやる。

貫いていこうぜ、同士たちよ。

 

おしまい

箱根駅伝を生で見て魅了されてしまった話

箱根駅伝がすごく好きです。

毎年1月2.3日にある朝早くからやっている関東の大学が出場する駅伝の大会です。

 

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中3の頃だったと思います。

家族で正月に箱根に旅行に行きました。

正月に箱根に行くということは当然箱根駅伝を見るわけです。

初めて生で箱根駅伝を見ました。

それまではテレビで見ていても(ふーん、走ってんな)(寒くないのかな)(がんばってくれや)くらいにしか思っていなかったのですが、生で見るとめちゃくちゃかっこよかったです。

猛スピードで選手達が次々と自分の前を駆け抜けていくんです。

そのときは2日に5区、3日に6区を観戦したのですが、6区は下りの道が多いんです。

当然、選手が走るスピードも速くなります。

(え?短距離か?20km以上走るのにこのスピードなんか?)て思いました。

そして沿道の声援がすごいんです。

凄まじい活気と熱量。

泣いている人だっています。

箱根駅伝が一気に好きになりましたよね。

 

ラソンとは違って皆の力を合わせてゴールを目指すのがいいですよね。

皆の汗を含んだ襷の重さ、1秒でも早く次の走者へ襷を渡そうとする姿勢が駅伝の魅力だと思います。

 

それ以降は毎年テレビでも釘付けになって箱根駅伝を見ています。

1月2.3日なんて多くの人が学校も仕事も休みで、日々の疲れを癒したりストレス解消したりするために遅くまで寝ていたいはずです。僕もそうです。

しかし、そんな特別な休日に8時前に起床してコタツに入りながらずっと箱根駅伝を見ています。それくらい好きになってしまいました。

繰り上げスタートの瞬間なんて泣いてしまうようになりました。

たぶん毎年涙腺を崩壊させられている。箱根駅伝に。関東の大学生に。読売新聞さんに。

 

僕は大学生時代、絵に描いたように怠惰な学生生活を送っていました。

頭にあるのは単位、バイト、セックス、麻雀の4つくらい。

サークルには入っていたものの運動はほとんどしていませんでした。

箱根駅伝や他の大会に出るために、速くなるために、強くなるために、自らの成長のために、必死にひたむきに努力している大学生の走りは観る者に感動を与えてくれます。

すごくかっこいいです。

 

中3のときに箱根駅伝を初めて見てその数か月後に受験した高校の面接があったのですがその際に「夢はなにかありますか?」と聞かれ、

影響されまくっていたので「箱根駅伝に出たいです」と答えました。

すると「陸上やっていたんですか?」と聞かれたので

「やったことないです!」と意気揚々と答えたら面接官の先生たちは全員白眼を剝いていました。そりゃそうだ。

そして野球部に入部しました。どないやねん。

 

今の記憶のまま幼少期に戻ることができるのなら僕は野球ではなく陸上というスポーツをやることを選択するかもしれない。

それくらい陸上(長距離、特に駅伝)というものの虜になってしまいました。

 

2019年も年の瀬です。

あと数週間で箱根駅伝です。

2020年の箱根駅伝はどんなドラマがあるのか。

今からもうすでに楽しみです。

 

おしまい

 

ニューヨークのネタ、トーク、ロケが無料で見られるYouTube「ニューヨークofficial channel」がこの世に存在してくれているだけで強くなれる気がしたよ

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先日、さらば青春の光がどれだけ才能溢れる芸人であり超天才芸人であるかを書いた記事を投稿したが、ニューヨークも超天才です。

 

 

そんなニューヨークが自身のYouTube公式チャンネルを立ち上げました。

ニューヨークもさらば青春の光と同じくらい天才なので当然めちゃくちゃおもしろいわけです。

ネタ、トーク、ロケをアップしているんですが、それがどれだけすごいことなのか。

こんなおもしろい動画が本当に無料で拝聴できてよいのか?

神よ、本当にいいのか??

 

ネタ 

 

 

 

 

 

ナンパ企画 

 

 

 笑わせ企画

 

 

ニューヨークの特徴であり最大の武器である、自身の偏見により他人(主に素人、一般人)を小馬鹿にし嘲笑する感じがめちゃくちゃおもしろい。

それを不快に思ってしまう人も一定数はいるのだろうけれど。

 

そんなニューヨークが今年のM-1グランプリの決勝に進出しました。

応援していた囲碁将棋とニューヨーク。

囲碁将棋は準決勝で敗退し決勝進出できなかったが、ニューヨークは決勝進出を決めた。

是非、優勝してほしい。

今年のM-1は無名の若手が多く決勝に残っている。

決勝進出経験のあるコンビはかまいたち、見取り図の2組だけだ。

優勝本命はKOCで優勝経験もあり知名度も一番高いかまいたちだろうか。

しかし、僕はニューヨークの漫才がハマり優勝することに期待している。

昨年の霜降り明星のように知名度が低い状態から優勝して一気にバラエティやお笑い界の顔となってくれ。

 

おしまい

 

いつだってオナニーできると思っていないかい?

2017年2月14日火曜日。

死んでいた。

死んだように生きていた。

 

大学4年生。

大学はもう春休みに入っており人生で最後の超長期公休期間。

昼前に起床した瞬間からお腹がめちゃくちゃ痛い。

元々お腹は弱いほうだがそれにしても痛い。

今日はお付き合いして1ヶ月の彼女と晩ご飯を食べに行く約束をしている。

とてもじゃないが行けない。

LINEでお腹が痛くて行けない旨を伝えるが怒っている。

そうこの日は2月14日。バレンタインデーだ。

僕のためにチョコを用意してくれていたであろう。

後から聞いて知ったのだが、彼女に嘘をついて他の女の子と会うのではないかと不安になっていたらしい。

たしかに会えない理由が「腹痛」だとまあ怪しい。

しかし本当にめちゃくちゃお腹が痛い。

その日は近所の内科に行き薬を出してもらい、果物やゼリーを食べて薬を飲み早めに就寝した。

翌日。腹痛、全然治ってねえ。むしろ痛さが増している。

よくお腹が痛くなることはあるのですが、夜しっかり寝ればだいたい治っていた。

その日の夜、痛さがピークに達していた。

痛すぎて奇声をあげながらベッドで横になりながら壁を殴っていた。

痛さのあまりおそらく気を失う寸前だったと思う。

痛みがあまりに長きに渡り続くので大きめの病院に連れていってもらった。

自力で歩くこともままならなかった。

 

虫垂炎(盲腸)だった。

このとき、盲腸というのは病名ではなく腸の名称であることを初めて知った。

盲腸が炎症を起こすことを虫垂炎というらしい。

虫垂炎の原因はストレスや睡眠不足、生活習慣の乱れであることが多い。

僕の場合は、大学生活最後の休みということで昼夜逆転の生活を送っていてその生活の乱れが原因だった。

 

即手術、即入院。

急に1週間の入院生活。

同時に1週間の禁欲生活。

最初の3.4日は高熱が出てたので食欲も性欲もないのですが、平熱に戻って元気になってきた後半戦は地獄。

ご飯も食べられない。オナニーもできない。風呂も入れない。タバコも吸えない。

ここは現代の地獄ですか?

仏陀か?

悟り開いたろかボケ。

ちなみに盲腸の手術の際、下の毛を剃られるっていう話、聞いたことあると思うんですが、本当に剃られました。

上のあたりを少しだけですけど剃られました。

若い女性看護師に剃られました。

若い看護師にチン毛を剃ってもらうって体が正常な状態だったら勃起案件ですけど、痛さのあまり(早く、、早く剃ってくれ、、、早く剃って1秒でも早く手術を受けさせてくれ)と興奮の「こ」の字もなかったです。もったいない。

 

人間、いつだってオナニーできたりタバコが吸えたりできるわけじゃないんだ。

今、お前が飯食えたりオナニーできるのは健康な体があるからなんだ。

今の当たり前が急に当たり前じゃなくなることがあるんだ。

そのことを常に頭に入れてこれからの人生を歩んでほしい。

 

1週間の入院生活を終え、退院後即食べたてりやきバーガーのセットは今まで食べたどんな料理よりもおいしかった。

その後のタバコは大学3年生のときに2ヶ月だけ付き合っていためちゃくちゃ美女な彼女とのセックス終わりのタバコよりもおいしかった。

そしてその後のオナニーは大学1年生のときに初めて使ったTENGAよりも気持ちよかった。

 

ハンバーガー・タバコ・オナニー、これが本当の3種の神器らしいです。

学校の社会の授業で習った3種の神器、テレビ・洗濯機・冷蔵庫、あれ嘘らしいです。

ハンバーガー・タバコ・オナニー、これです。

 

明日、急に好きなものが食べられなくなるかもしれない。

明日、急にオナニーができなくなるかもしれない。

明日、急にタバコが吸えなくなるかもしれない。

 

今、食べろ。今、シコれ。今、吸え。

 

 

おしまい