今年も敗者復活戦からテレビにかじりつくように視聴していました。
天竺鼠と囲碁将棋はラストイヤーだったが残念な結果に終わってしまった。
しかも囲碁将棋は敗者復活の中でも最下位だった。
でもおもしろかった。
これからは賞レース用のネタではなくとことん自分たちの好きな漫才を追い求めていってください。
Mー1準決勝ダメでした。ラストイヤーお疲れ様。
— ふみた・囲碁将棋 (@ff190mm) 2019年12月4日
敗者復活があるけど、僕らを好きでいてくれる人の中でチャンピオンでいれたらそれでいいです。
すごく楽しい15年でした!!
thank you
僕らのことを好きな人が敗者復活戦でビリなことを楽しんでくれてそう。
— ふみた・囲碁将棋 (@ff190mm) 2019年12月22日
これからはアンタらしか面白くないことを追究していくよ。世の中に囲碁将棋がバレなくて良かったな!!!
こっちは清々しいよ。そしておめでとうミルクボーイ。
色んな感情が渦巻いて変な涙と鼻水が出た。
くそド素人の一般人ですが僕なりの決勝戦の感想を出番順に書いていきます。
- 1 ニューヨーク【漫才ジョーカー】
- 2 かまいたち【憑依する漫才】
- 3 和牛
- 4 すゑひろがりず【令和の伝統芸能】
- 5 からし蓮根【火の国ストロング】
- 6 見取り図【真逆の個性】
- 7 ミルクボーイ【ナニワスパイラル】
- 8 オズワルド【新・東京スタイル】
- 9 インディアンス【ノンストップ】
- 10 ぺこぱ【ツッコミ方改革】
1 ニューヨーク【漫才ジョーカー】
「オリジナルソング」616点
今年のM-1で一番応援していたコンビ。
毎年M-1の記事を書く際に言っているが順番に泣かされた感が否めない。
もっと後半の出番順だったら最終決戦進出もあったのかもしれない。
ラグビーの堀江選手が笑神籤を引く際、ニューヨークだけはやめてくれよ…!と願っていたが見事にトップバッターを引いてしまい思わず笑ってしまった。
ニューヨークはとても好きなコンビでたくさんネタを見てきたので、(もっといいネタあったのでは…?)と思ってしまったが、ニューヨークが最善のネタと判断したのだから、僕が言えることはなにもない。
ネタ後の松本さんの「好き嫌いなんですけど、僕は笑いながらツッコむのがあまり好きではない」という発言に対しての屋敷さんの感情をもろ露わにした「最悪や!!」がめちゃくちゃおもしろかった。
Twitterを見ていると屋敷さんのあの不貞腐れた態度に対して批判の声もあったが、僕は良いと思う。
決勝進出が決まった瞬間に涙を流すほど懸けていたM-1で審査員の中で最も影響力がある人に「好きではない」と言われたら、最悪やと口に出してしまうよ。
芸人らしく笑いで返すのもかっこいいけれど、2017年のジャルジャルの福徳さんのように本気で悔しがる姿や今回の屋敷さんの感情を表に出す姿もかっこいいと思う。
ニューヨーク、来年もまた決勝で見たい。
ちなみにニューヨークは自身の公式YouTubeチャンネルあるので、みなさん見てください。
2 かまいたち【憑依する漫才】
「言い間違い」660点
3年連続の決勝。
KOCも獲っていて、テレビやメディアへの露出も多いかまいたちが今回の一番の優勝候補だったであろう。
見たことあるネタだったが、M-1という大舞台での漫才は精度が高く素晴らしいものだった。
案の定点数も高い。
3 和牛
「引っ越し」652点
ツッコミの川西がボケの水田に引っ越しの部屋を紹介してもらうのだが、水田が既に人が住んでいる部屋ばかり紹介するというネタ。
人が住んでいる家ばかり紹介させられた川西がネタが進むにつれて、事故物件でも人が住んでいなければ良いという考えのボケに代わっていく。
今までの和牛の水田の屁理屈めいたねちっこいボケと川西のわかりやすいツッコミというスタイルからかなり変わった漫才だった。
おもしろかった。
4 すゑひろがりず【令和の伝統芸能】
「合コン」637点
ネタの題材は合コンというめちゃくちゃありふれたものだが、二人が歌舞伎の役者のような風貌、言葉遣いで掛け合いをするため、題材が普遍的でもネタが新鮮に見れる。
言葉遣いが伝統芸能の喋りになっているので店員じゃないというボケも一気飲みするくだりも新しいものとして成り立っている。
お菓子の名前を無理矢理和訳するという見ている方も一緒に考えて楽しめる漫才だった。
一つのボケに対して時間がかかってしまい、ボケを多く入れられなかったのが悔しい。
5 からし蓮根【火の国ストロング】
「教習所」639点
ワラチャン!に出ていたので知っていた。
最後の、教習所の先生を轢いてバックで逃げるくだりのウケ方はすごかったが、そこに持っていくまでがきつかったなあと思う。
しかし、この完成度でまだ5年目というのが恐ろしい。
霜降り明星とともに同年代の宝だと思う。
6 見取り図【真逆の個性】
「相方の良いところ」649点
ニューヨークに次いで応援していたコンビ。
見取り図のキラーワードである「あたおか」や「おっかく」を封印しての挑戦。
ツッコミの盛山とボケのリリーがお互いの容姿をイジるというめちゃくちゃシンプルかつ単純な構成だが、一つ一つの言葉選びの精度は半端ない。
「煽り運転の申し子」「激弱バチェラー」なんてどうやったら思い付くんだよ。
7 ミルクボーイ【ナニワスパイラル】
「好きな朝ごはん」681点
圧巻。
M-1史上最高点数。
全員満点だった場合700点だから681点というのは19点しか減点されていない。
すごすぎる。
このネタは予選でもやっておりGYAOで見て知っていた。
そのときもおもしろいとは思ったが、まさか過去最高得点とは。
でもそれが納得できるほどの完成度とウケ具合。
お見事でした。
8 オズワルド【新・東京スタイル】
「先輩を喜ばせる」638点
ゆるく入り後半に向けて尻上がりにボルテージが上がっていくという構造を綺麗にこなしていて上手いなと思った。
ツッコミの伊藤さんの声が渋くて口調も穏やかで聞き取りやすく心地いい。
伊藤さんのエッヂの効いたツッコミが彼らの漫才の核だと思う。
オズワルドも予選のネタをみていて好きだったから応援していた。
予選で披露した「実は4歳になる子供がいる」というネタの方が好きだっただけに残念だった。
9 インディアンス【ノンストップ】
「おっさん彼女」632点
インディアンスの最大の持ち味である田渕さんが勢いのままボケ倒すというやり方があまりハマっていなかったという印象。
ボケが単発で、大きな笑いが作れなかったのが残念だった。
10 ぺこぱ【ツッコミ方改革】
「タクシー」654点
ぺこぱも予選でネタを見ていた。
予選でも「電車で席を譲る」ネタをやっていて、スタイルが新しいなと思ったし好きになった。
でも、まさか、和牛を破って最終決戦にまでいくとは思わないじゃないですか。
10番という順番とインディアンスの後という運の要素もあると思うが、彼らの持ち味が出ていて、彼らのスタイルが世間に、審査員の方々に認められたからこその決勝進出だ。
応援していたが、ネタ後に(和牛には勝てないよなあ〜)と思っていたため、和牛を2点上回ったときは思わず「すげぇ!!」と部屋で一人で視聴しているとは思えない声量で口にしてしまった。
そしてなによりすごいと感じたのは彼らは2009年にM-1に初出場したのだが今までの最高戦績は2018年の準々決勝までだ。それを今回、初めて準決勝進出しさらに決勝進出。さらに最終決戦まで残ったのだ。
巨人師匠と塙さんが言っていたようにキャラを暗中模索していた不遇の時代があってのこの今大会の結果。
めちゃくちゃかっこいい。
最終決戦
ぺこぱ「電車で席を譲る」
かまいたち「人に自慢できること」
ミルクボーイ「好きなお菓子」
2本目が終わった時点で優勝はぺこぱかミルクボーイだと思った。
もちろんかまいたちもおもしろかったしウケてはいたがぺこぱとミルクボーイは勢いが段違いだった。
こういう賞レースでは実力と同じくらい勢いが大切なんだなと思った。
かまいたちはラストイヤーでありKOCとの2冠が懸かっていたので相当悔しいと思うがやっぱり優勝したミルクボーイはすごかった。
すゑひろがりずにしてもミルクボーイにしてもぺこぱにしても、新しいスタイルを考えてそれを武器に決勝まで上がってくる人たち、すごすぎる。
普段から死ぬほどネタを考えて模索して悩んで、それでようやく新たなスタイルが出来上がる。
本当にかっこいいよ。
制度導入されてから毎年言っているが、笑神籤のシステムやめろ。
昔のようにあらかじめ順番を決めた方がいいと思う。
あらかじめ順番がわかっていれば出場芸人たちもネタを変えたりできる。
そして笑神籤を引くの、今田か上戸彩でいいだろ。
不必要な演者出すのやめてくれ。
笑神籤の制度も、その年話題になった人が笑神籤を引くシステムも今後変わらないと思うがきっとM-1はずっとおもしろいし視聴者を興奮させてくれる。
ありがとう、M-1。
おしまい