来世、生まれる場所を選ぶことができる特殊能力を得たのならば、関西に生まれる。
関西弁にめちゃくちゃ憧れているからだ。
関西弁の魅力、エグくないですか?
男性が使う関西弁はかっこいいし、女性が使う関西弁はかわいい。
かっこいいとかわいいを持ち合わせている方言、それが関西弁。
北川恵子、有村架純、のん、みんな関西出身。
この3人が使う関西弁のかわいさ、超弩級じゃないですか?
好きです、関西弁。
今日から関西弁を使うこともできる。
人と話すときに関西弁で話せばいいだけのことだからだ。
しかしそれは一番やってはいけないことなんだ。
関西出身じゃないやつが関西弁に憧れて使うエセ関西弁が一番寒いからだ。
完璧にネイティブな関西弁を使うことができれば会話の最後までバレないかもしれないが、付け焼き刃的関西弁は必ずボロが出る。
(うわ、こいつ関西出身でもないのに関西弁使ってんじゃん、寒)と思われるのがオチだ。
会話の相手が関西出身で本物の関西弁を使う人間であれば尚更だ。
「自分、なにきしょい関西弁使ってんねん」とツッコまれるのがオチ。
だから関西弁に憧れつつも関西弁を使うことは実質許されていないのだ。
関西に生まれたというだけで、生を受けたときから人間は大きくリードしていると思っている。
関西弁を使うことができるというだけでもうそれは大リードなのだ。
「じゃん、だら、りん」
僕の地元での方言です。
なんだ「じゃん、だら、りん」って。なめてんのか。
「これおいしいよ、食べてみりん」なんて県外の友人に言った日にはもう、ね。
「え?みりん?急に料理の話?」となる。
「みりん」というのは「してみたら?」という意味なのだが通じない。
通じるわけがない。ふざけんな。
関西弁の最大の魅力は『おもしろく聞こえる』ことだと思っています。
たいしておもしろいことを言っていないとしても関西弁というだけでおもしろく聞こえるんです。
関西弁にはそういう力があります。
なんと羨ましい方言なんだ。
きっとこれからも関西弁に対して憧れと嫉妬の気持ちを持って生きていくことになります。
しかし、三河に生まれてしまったので三河弁を使って生きていきます。
いつしか三河弁が関西弁くらい有名で憧れる対象になってくれることを夢見て......
いいよね関西弁
おしまい