来世は女子高生のスカートになりたい

来世こそは女子高生のスカートになりたい成人男性が書いています

ダサいまま進め

保育園の頃からの幼馴染の友人が4月からお笑いの養成所に行きます。

 

その幼馴染は小学生の頃からずっと人気者で、おもしろくて、部活動では主将を務め、皆からの憧れの的で、教師からも評判が良く、男からも女からも慕われる、とにかく太陽のようなやつです。中学に入っても高校に入っても彼の人気者っぷりは変わらないどころか増していっていたように思います。

 

 

先日、その幼馴染がInstagramに、芸人になるために今春から大阪の養成所に行くという旨の投稿をしていたんです。

 

人気者のルートを歩んできた彼なので当然、「応援してる!」「絶対に売れてほしい!」なんてコメントが並んでいました。中には学生時代、かわいかったあの子からのコメントもあります。

 

 

 

それを見て僕も強く思ったんです。

 

 

 

 

 

 

絶対に売れないでくれ、と。

 

 

 

そいつが養成所に行って芸人になって、売れて成功者となってしまえば、自分が選ばなかった、いや、選べなかった芸人になるという選択が間違ったものだったのではないかと思ってしまうのではないかと思うんです。

 

 

もちろん、彼の才能やセンス、努力があってこそ売れるものなんでしょう。

彼が芸人として成功したからと言って、僕が芸人を目指していたら成功していたかどうかはわからない。というか、成功していた可能性は限りなく低いでしょう。

それでも、思ってしまうと思うんです。

(ああ、俺も芸人になっていれば…)と。

 

 

 

 

芸人なんていう成功する確率が非常に低い世界に自らの身を投げ出し、勝負する勇気がなかった僕は死ぬほど彼が羨ましいんです。

 

羨望や嫉妬という感情からくる(売れないでほしい)という思い、とても醜いし器が小さいし、ダサいと思います。

 

でも、自分の感情や思いは自らの意思でどうにかなるものではないし、この羨望、嫉妬、執着という感情が今後の人生で僕を助けてくれるかもしれない。

 

 

 

僕は今の夢に向かってダサいまま進んでいく。

 

それでも毎年、年末にはM-1グランプリを見て

(うわ~芸人かっけぇ.........やっぱ俺も...)となるんでしょうけれど。

 

 

おしまい